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無外流を修めるその先に武士道がある
3) 実戦のための「約束組手」
試合をする上では、実はその試合を想定した練習が重要です。
空手で言えば、組手の動きを練習する「約束組手」というのがそれにあたります。
約束組手で、からだにしみこむまでやった技やコンビネーションは、
考えなくても実戦の場では同じ動きになります。
不思議なことですが、実際に体験してみると理解できます。
約束組手の先でこそ、高い技術をぶつけ会える死闘ができるのだと私は思います。
4) 白刃の下をくぐるような擬似の命のやりとりを通して
剣の勝負で言えば、組太刀がおそらくそれにあたるのではないかと思います。
▲抜き打ち横一文字による試斬。抜刀の瞬間から斬れるまではコンマ一秒。瞬きの世界に身を置く。 |
かの文豪浅田次郎先生が、私たち無外流の大先輩にあたる新選組三番隊組長斎藤一を描いた小説「一刀斎夢録」にこのようなセリフがあります。
「剣と申すはの、どこそこの免許だの目録だのは肩書きに過ぎぬ。
何の意味もない。どれほど真剣勝負の場数を踏んだか、いくつの命を奪ったか、それが真価なのだ。
まして千石取りの何百石取りのなどというお血筋の、糞の役にも立とうものかよ。」
現代においてはもちろん、白刃の下をくぐる真剣勝負はありませんが、
その擬似の体験はできます。
そんな「組太刀」、そしてその先に居合形の稽古があり、やればやるほど無外流が奥深く感じるでしょう。
4) 、「試斬」も「組太刀」も「居合形」も命のやりとり
私たち鵬玉会は、「試斬」も「組太刀」も「居合形」も、そんな心構えで稽古をやりましょう。
命をぶつけましょう。ぶつけてきた相手の命は受け止めてあげましょう。
無外流というものは、実戦的なのだ、と胸を張って言える、
そのようなものになればいいなあ、と思います。
その先に武士道がある。
ともに汗を流し、ともに研究し、ともに技量を磨きましょう。
あなたが武道に憧れ、侍や武士道を自分の拠り所にしたいとか、
心胆を練りたいと思う方なら、老若男女問わず鵬玉会の仲間です。
ぜひ長く続けていただきたいと思います。
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