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月刊「秘伝」特集の掉尾を飾った「居合とは何か?」

2010年から2012年にかけて、一門の形、組太刀をはじめとした技術や考え方が、月刊「秘伝」に隔月で特集されました。
その掉尾を飾ったのが、無外流明思派 新名玉宗宗家の「居合とは何か?」です。
居合に興味がある、そんな初めての方にもきっと伝わる内容だと思います。
ここに特別寄稿としてご紹介したいと思います。

1)「形で実際に斬れる」ことの実証にこだわってきた
 今回をもちまして、無外流明思派の特集は終わらせて頂きます。最後に武道団体の長として思うところを述べさせていただきたいと思います。
 今回の特集では形の説明の間に、その形での試斬をお見せしてきました。なぜ「形で実際に斬れる」ことの実証にこだわってきたかをご説明したいと思います。なぜなら、そこに「居合とは何か」というテーマを解く鍵があると考えるからです。

2)本来の居合は生死の境にあったはず
 インターネットの百科事典“Wikipedeia”で見ると、居合の流派は実に60を超えて残っています。それぞれ同じ流派の中であっても、教える居合が居合の形だけである団体、言わばそれぞれが一人で行うだけの内容も多いようです。その場合頼りになるのは理論のみです。本来の居合が持っていたものは、鞘から放たれた刀による生きるか死ぬかという生死の境にあったはずです。しかし、理論のみであれば自然、居合道という“道”について語るしかなくなります。

3)簡単に斬れるという事を分かってもらう
 私はこう考えます。居合で学ぶ第一段階は刀の抜き方と納め方、そして振り方です。居合の本義が抜き打ちであることは否定できない真実です。この抜刀、納刀という通常簡単に考えるところを徹底してやる。
もちろん、それには稽古が必要です。しかし、徹底して学び研鑽することで、巻きワラなどは簡単に抜き打ちで斬れるようになります。かつて歴史の中で居合が実際に使われる可能性があった頃、言わば日々が生きるか死ぬかの境に居て相手が向かってきた時代と違い、巻きワラは自分に向かって来ないのですから。この第一段階で簡単に斬れるという事を分かってもらうわけです。

4)第二段階は組太刀
 第二段階は組太刀(剣術形)です。相手が向かって来なかった第一段階と違い、今度は相手も向かってきます。言わば刀が鞘のうちにあるときから、敵との間合いの測り合い、呼吸の合わせ方、からだの捌きや運足と、相当な駆け引きがあることを知るのです。相手のことを考えずに勝手に動いたり、無駄な動きをしたら間違いなく斬られるということもわかります。
こういう試斬稽古や組太刀稽古の後に、ようやく第三段階があるのです。それは、自分一人で行う居合形の稽古です。

5)第一段階、第二段階の修練を積んで本来の居合の入口に立つ
 自分一人で行う居合形の稽古は何も考えなければ簡単で、深く知れば知るほど難しく厳しい。その違いは形をなぞるだけなのか、第一段階、第二段階の修練を積んで本来の居合の入口に立ったのかの差であろうと私は思うのです。
ですから一回刀を抜かせれば、その人の技量が分かります。本当は厳しい居合の形稽古を、なぞるだけのやり方で最初から教え、道だけを説くとき、流租や過去の英雄、剣聖が達した境地には行けないのではないでしょうか。

6)「道は術の中にあり」
我が無外流の流租辻月丹も、宮本武蔵をはじめとした、かつての剣聖達も、日々その身は生き死にの中にあり、実際に斬ることを通じて得た、見たものがあります。その先に古の英雄達が到達した道があったはずです。先ず使えること、強くあることを求め、ようやく達し得た境地であるはずです。であれば、生き死にも背中合わせにない現代を生きる凡人である私たちは、せめて試斬や組太刀と言った術の稽古を通じ、最終的に形稽古の先に道を見出し、武道家を生涯目指すしかありません。
道は道として最初からあるものではないのです。言わば、
「道は術の中にあり」
です。

7)とにかくに本を勤めよ 末々はついに治るものと知るべし
 さて、誌面も尽きようとしています。このたびの無外流明思派についての連載を企画していただきました月刊秘伝関係者の皆様、そして種々協力して頂きました皆様方に深謝申し上げます。ありがとうございました。
 最後に無外流に残る百足伝えで終わりたいと思います。

 とにかくに本を勤めよ 末々はついに治るものと知るべし







 


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